January 31, 2015
40代ってもっと大人だと思ってた。
新卒社員がすぐ辞めてしまうというのは、いつのころからか手垢のついた話題になってしまいました。「若者はなぜ3年で辞めるのか?」が出版されたのは2006年です。
私事で恐縮ですが、僕は初めて入社した会社に入社後10か月そこらで退職願を出しています。1997年のことです。就職氷河期が就職「超」氷河期と呼ばれ始めたころ。大学や研究室とコネやツテがある就職先を検討せず、さりとてどこかアテがあるわけでもなく、社会に出て働くということへの認識もあやふやで、といってそれ以上研究生活を続ける頭脳も気力も無く、ほとんどなりゆきで入ったのがその会社でした。
「違う。」
生活していくためには避けられないこととはいえ、お給料のためにこんなことをやり続けるというのが「働く」っていうことなの? 幼稚園、小学校から始まって大学院まで、両親をはじめたくさんの人たちに苦労をかけて育てられ、学ぶ機会を与えられてきたのは、結局こんなことをするためだったの?
旅にも出た。
本格的なバックパッカーではなかったけど、何度となく飛行機に乗っては、タイやインドやネパールを歩いてみました。自分探し?だったのかもしれない。旅に出たからといって何か結論が出たり、新しい自分が見つかったりしたわけではないけど、立ち止まって自分とその周りを俯瞰して物思う時間が取れたのはよかったのだと思う。
退職届を出して、いくつかの違う仕事もやってみました。これかな?それともこっちかな? そのとき目の前にあった選択肢の中でもっとも自分らしいもの、納得できそうなものを選び、期限付きの非正規の仕事もやりました。仕事に振り回され、気がつけば体を壊してしまったこともありました。「おまえ、いつ会っても就職活動してるな。」そんな風に言われた時代でした。
そして気付いたら40代。
なんとか自分の食べる分は稼いでます。年齢を重ねて、そうそう簡単に仕事を変われる状況ではなくなったのも確か。なんだかんだ言いながら進路を選び、代わりにいろんな可能性を捨ててきて、選択肢は新入社員の頃よりも少なくなっているのもまた確か。体力も昔のようにはいかないし、親も年を取ったし、この年齢で路頭に迷うようなリスクも取りたくない。
それでも。
今のまま、このままでこのレールに乗っかり続けるのは違うんじゃなかろうか。20代、30代の頃のようにフットワーク軽く仕事を移るようなことはしないし、できないと思うけど、ずっとこのままというのも違う気がするのです。
きっとこれからも足掻き、模索し続けるんだと思います。
スポーツだって、ゴールよりプロセスが楽しい。そりゃ勝てるのなら勝つ方が楽しいし、ゴールには一番にたどり着きたいけど、ゴールに向かって足掻くそのプロセスがスポーツの醍醐味っていうもんでしょう。ただ、いつゴールにたどり着けるのかわからないし、そもそもゴールってなんなのかも漠としているゲームなんですけどね、今僕がやっているのは。
40代ってもっと大人だと思ってました。いや、もっと大人の40代は世の中にたくさんいらっしゃるんでしょう。しかし僕は、「四十にして惑わず」そんな境地とは程遠い40代のリアルです。
* * *
ゼロになって、ちゃんともがく。(by 糸井重里)
January 04, 2015
謹賀新年 -2015-
あけましておめでとうございます。
変わらないようで、遷り変わっていく。
見失うことなく、変化を恐れることなく。
2015年が良い年になりますよう!
Everything moves with the times, although they look same.
Not to lose a way, but not to be afraid of changes.
Wish you a very happy new year!
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